新利根チーズ工房

SHINTONE CHEESE FACTORY

稲敷ラクレット 稲光(いなびかり)

ウォッシュタイプ(食感はセミハード)、約2~3ヵ月間熟成。表皮のオレンジ色は、リネンス菌という枯草菌の一種(納豆菌と同じ仲間)によるもの。
セミハードの食感を噛みしめるごとに、チーズらしい芳香と干物のような香り、ナッツのような香ばしさが溶けあった親しみやすい風味が楽しめる。
また「稲敷ラクレット 稲光」は、熱で溶かすと大変良く溶ける。そして乳脂肪の甘み、ほど良い塩味、まろやかなコク、熟成による旨味、芳醇な香りが爆発的に広がる。
淡泊な味わいの食材と相性が良く、素材の旨味を引き出してくれる。

□商品1個あたり内容量
約80 ~ 120g
(価格については1g単位で計算)
□製造・熟成方法
生乳を加熱殺菌したあと、乳酸菌・酵母とレンネット(凝乳酵素)を添加。カード(凝固したミルク)をカットして適度に撹拌し、途中でお湯を加えてカードのホエイ排出を促す。適度に撹拌したらホエイ(乳清)からカードを取り出し型に詰める。
その後、反転を繰り返しながら圧搾し、予冷後に1日塩漬する。その後、3~4日に1回、塩水で表皮を磨きながら2~3ヵ月間熟成する。
□商品名について
ラクレットは、新利根チーズ工房がオープンしたらまず作りたいチーズの一つであった。
それほどに思い入れがあり、商品名には稲敷市の「稲」の一文字を入れようと考えていた。
その後、完成までに試行錯誤すること約2年。
何度も失敗を繰り返すかたわらで「月利根」の商品開発が始まり、一旦ラクレットの試作を休んで「月利根」の試作を優先したことがあった。
そのおかげで当工房の環境に適したリネンス菌の扱い方がわかるようになり、この経験を活かしてラクレットの完成に至った。
完成したラクレットは予想以上にオレンジ色で、まるで稲敷の田んぼに瞬く雷光のような鮮やかな色をしていたことから、「稲」の字がつく雷ということで「稲敷ラクレット 稲光」と名付けた。
□おすすめの食べ方
最も簡単な「稲敷ラクレット 稲光」の溶かし方は、小さく切って食パンの上に散らし、オーブントースターで焦げ目が付くまで焼くと、トロリと美味しいチーズパンになる。
パンの代わりに、たとえば耐熱皿に蒸かしたジャガイモやブロッコリー、さっと炒めたトマトなどを入れて、その上に「稲敷ラクレット 稲光」を散らしてオーブントースターで焼いても美味しい。