新利根チーズ工房

SHINTONE CHEESE FACTORY

黄昏富士

ハードチーズの日本酒漬け、熟成期間6ヵ月以上+日本酒漬け期間1ヵ月。
「黄昏富士」は「暁富士」を小型サイズで作って、有限会社 山中酒造店(茨城県 常総市)の地酒「一人娘」に漬け込んだ商品である。
「暁富士」の酸味と香ばしさが「一人娘」のフルーティーで芳醇な風味と溶けあい、どこかウォッシュチーズのような独特な味わいも感じる。元々は硬かった組織が「一人娘」によって中までしっとりとした食感に変わり、噛みしめるごとにチーズと日本酒の旨味があふれ、醸造香が鼻に抜けながらも香ばしさは舌の上に残る。

□商品1個あたり内容量
70g以上
□製造・熟成方法
生乳を加熱殺菌したあと、乳酸菌・酵母とレンネット(凝乳酵素)を添加。
カード(凝固したミルク)をカットして適度に撹拌し、ホエイ(乳清)からカードを取り出し型に詰める。
その後、反転を繰り返しながら圧搾し、予冷した後に半日塩漬する。
その後、3~7日に1回反転しながら6ヵ月以上熟成する。
熟成終了後、4分の1にカットして真空包装袋に入れ「一人娘」を注いて真空包装する。
そのまま熟成庫内で1ヵ月間馴染ませる。
□商品名について
「暁富士」と「黄昏富士」の商品開発は同時に始まった。
というのも、ハードチーズの商品開発をしようと思った発端(「暁富士」の“商品名について”を参照)が、熟成庫内で半ば放置していた失敗作のラクレットを試しに食べたら美味しかった、という体験からだが、実はその時、失敗作のラクレットには小型の物もあった。
それで、通常サイズの方はそのままハードチーズとして売ることにして、小型の方はその場の思いつきで日本酒に漬けて真空包装した。
後日、これを食べてみたら正に「日本酒のチーズ」と呼ぶしかない大層美味しい珍味が出来上がっていた。
そこで、ハードチーズを商品化するならば初めから日本酒漬けバージョンの物も作ろうと考え、通常のハードチーズは「暁富士」、そして兄弟商品とも言うべき日本酒漬けの方は、酒飲みだったら夕方だろうということで「黄昏富士」と名付けた。
□おすすめの食べ方
酒のつまみとするならば、ぜひ山中酒造店の日本酒「一人娘」と合わせてほしい。
日本酒びたしのチーズを同じ日本酒で流し込むことの快感をぜひ味わっていただきたい。
また、「黄昏富士」は熟成過程でウォッシュしていないのに、どこかウォッシュチーズを思わせる独特な風味を感じさせる。
熱にも溶けるので、バターで炒めたジャガイモの上に「黄昏富士」を載せて加熱すると、クセになるチーズ香のジャーマンポテトが出来上がる、美味。